＜室内楽への招待＞ダネル弦楽四重奏団

室内楽を聴いてみたいとお考えの方から、愛好家の方まで、幅広い層の皆様に上質な室内楽公演をお贈りする「室内楽への招待」シリーズ。今年度のトップバッターは、2022年のびわ湖ホール初登場時の演奏、レクチャー共に好評だったベルギーのダネル弦楽四重奏団。1991年ブリュッセルで結成以来、世界各地の主要なコンサートでの演奏、一連の画期的なCD録音などにより、常に世界の音楽シーンを先導し続けています。また、新しいレパートリーを発掘し続ける知的な探求心と濃密なプログラム、伝統的な弦楽四重奏曲に新たな視点から生気を吹き込む演奏は各方面から賞賛されています。舞台と客席が近く親密な空間のびわ湖ホール小ホールで、演奏家と観客、そして演奏家同士の「音のコミュニケーション」をお楽しみください。

クラシック音楽の中でも、「難しい」「入りづらい」と思われる方も多い室内楽。そんな方にも、上級者の方にも、本公演の演目をよりお楽しみいただくためのレクチャーコンサートを6月15日にびわ湖ホール小ホールにて開催します（日本語通訳付き）。演奏を交えながら、ダネル弦楽四重奏団が翌日の演奏プログラムにあるプロコフィエフにちなみ、20世紀ロシアの大作曲家たちと、シューベルトに関する内容をお贈りします。めったにない本人たちによるレクチャーは、2022年に開催した際も、クラシック音楽を聴いたことがない人にも非常に興味深い内容で、世界でも数少ない常設の弦楽四重奏団（常に同じメンバーで演奏活動を行っている）ならではの音楽づくりを目の当たりにできました。今回も聴く人を弦楽四重奏曲演奏の神髄へと導いてくれることでしょう。世界の第一線の濃密なアンサンブルに浸る２日間、どうぞお聴き逃しなく。