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2024年8月6日(火)
お知らせ

プロデュースオペラ『ニュルンベルクのマイスタージンガー』が2023年度音楽クリティック・クラブ賞 本賞を受賞

2023年3月に上演しましたプロデュースオペラ『ニュルンベルクのマイスタージンガー』が、2023年度音楽クリティック・クラブ賞 本賞を受賞しました。
ご来場いただいたお客様、演奏家のみなさま、そしてこの上演に際し関わっていただきましたみなさまに、心より感謝申し上げます。

「音楽クリティック・クラブ賞」とは・・・
 関西に在住する音楽評論家でつくる「音楽クリティック・クラブ」が主催する音楽賞。最優秀とみとめられたものに「音楽クリティック・クラブ賞」、著しい成長を示し今後の活躍が大いに期待されるものに「音楽クリティック・クラブ賞 奨励賞」が贈られています。


贈賞理由
びわ湖ホールの芸術監督を16年も務めあげた沼尻竜典が、彼の最後のプロデュース ・オペラとして取り上げたワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」は、ここに至るまでの活動の全てが、最初から計画されていたのではないかと思えるほど、沼尻竜典とびわ湖ホールが培ってきたすべてが凝縮された鮮やかな仕上がりとな った。国内の劇楊で、一人の指揮者が W10 を完遂したことも類例のない大きな業績だが、歌手陣やびわ湖ホール声楽アンサンブルを中心とした合唱団、京都市交響楽団の好演、さらには粟国淳の鮮やかなステージングも含め、音楽的にも、舞台作品の仕上がりとしても、わが国のワーグナー上演史に聳える高い成果を示すとともに、世界の水準にさえ十分に匹敵する面さを示したことを高く評価したい。 この壮大なプロジェク トを一過性のものとして埋もれさせることなく、びわ湖ホール最嵩のレガシーの一つとして、再演することも視野に入れ、今後のびわ湖ホールの活勤にどう生かしていくかをぜひ検討して欲しい。その願いも込めて、2023年度の音楽クリティッククラブ賞本賞を授与する。(中村孝義)