作・演出 永井愛 かたりの椅子
公演概要
日時
会場
詳細
二兎社公演 永井愛、3年半ぶりの新作
現代のある地方都市の「町おこし事業」を舞台に、どこにでもあるような風景の中、身近にいそうな人たちの中に存在する多面性、矛盾を、軽妙な会話劇、笑いの中から不条理感を漂わせる作品。
永井愛待望の新作「かたりの椅子」のびわ湖ホールでの上演が決定しました。どうぞお楽しみに!!
あらすじ
イベントの企画・制作で実績を積み、50歳にしてやっと、都内に小さなイベント会社を構えることができた六枝(むつえだ)りんこ。少しでも業界での居場所を確保しようと張り切るりんこのもとに、東京郊外のS市で計画されている地域おこし事業のプロデューサーとしての話が舞い込んだ。
アートによる市の活性化をはかるこのプロジェクトのキャッチフレーズは、主催する文化財団の理事長の発案により、「話し合おう、知り合おう」に決まった。理事長は、人々が気軽にアートに触れる中で、「郷土愛」をはぐくむことができるようなプロジェクトにしたいと熱く語った。
アートディレクターに指名された造形作家の入川(いりかわ)は、「生活と直結したアート」を提唱して、海外でも一定の評価を得た本格派。彼は、町のあちこちに「かたりの椅子」というアート作品を配し、そこに市民が自由に座り、この町のあり方について忌憚なく語らう「かたりの椅子プロジェクト」と、この町の歴史を市民自身がドキュメンタリーふうに演じる市民劇の上演を、プロジェクトの2本の柱として提案した。だが理事長は、この計画に危機感を抱く。これによって市民の「個人情報」が漏洩したり、住民闘争などの「負の歴史」が描かれることで、この町のイメージが損なわれる恐れがあると考えたからだ。理事長サイドは、この企画を見直すよう、りんこを介して入川に働きかけるが、他の実行委員も絡んで交渉は難航する。
「家族で楽しめる明るいイベント」を目指す理事長側と、「この町のアイデンティティーを検証しよう」とする入川サイドの対立は、日を追って激しくなった。何とか両者の調整をはかろうとするりんこは、思わぬ深みにはまっていく……。
観る人を「心の迷宮」へと誘う、背筋の凍る喜劇です。
料金(税込)
S席:4,500円(4,000円)
A席:3,500円
※( )内は友の会会員料金(びわ湖ホールのみの取り扱い)
※公演当日に残席がある場合に限り、青少年(25歳未満)の方に対し、定価の半額で当日券を発売いたします(劇場窓口のみの取り扱い。学生証等年齢の分かるものをご提示ください)。
友の会 :2009/12/11(金)10:00~(ネット・チケットおよび電話受け付けのみ)
一 般 :2009/12/13(日)10:00~
注意事項6歳未満のお子様はご入場いただけません。
やむを得ない事情により、出演者等が変更になる場合があります。
お申し込みいただいたチケットのキャンセル、変更はできません。
チケットのお申し込み後、ご案内の期限内に所定の手続きをされなかった場合には、チケットの販売・引き渡しをお断りいたします。