公演・イベント
オペラ主催公演

びわ湖ホール プロデュースオペラ ワーグナー作曲『パルジファル』

お知らせ・トピックス

  • 2022年3月5日(土)
    オペラワークショップについて

    伊香修吾(舞台構成)、松生紘子(装置)、岩崎由香(舞台監督)が今回のプロダクションについて語ります。


    日時:2022年3月6日(日)9:30~10:15

    会場:びわ湖ホール 大ホール

    参加費:1,000円(公演チケット提示の方は無料)

    ※事前申込不要。当日直接会場までお越しください。


    参加費を払われる方には、チケット販売連絡票へのご記入をお願いいたします。お手続き等で混み合うことがございますので、お早目のご来場にご協力をお願いいたします。

  • 2022年3月2日(水)
    終演時刻のお知らせ
    当初の終演予定を19:00としておりましたが、両日ともに18:30終演予定とさせていただきますので、お知らせします。
  • 2022年2月4日(金)
    出演者変更のお知らせ

    新型コロナウイルス感染対策による入国制限措置等の事情により、クリスティアン・フランツとユルゲン・リンの出演が困難となりました。このため、下記のとおり出演者を変更して上演いたします


    ・パルジファル役(3月3日):クリスティアン・フランツ → 福井 敬

    ※福井敬は、3月3日・6日両日パルジファル役を務めます。

    ・クリングゾル役:ユルゲン・リン → 友清 崇

    ・聖杯の騎士役:友清 崇 → 的場正剛*

    * びわ湖ホール声楽アンサンブル・ソロ登録メンバー

            

    なお、この出演者変更によるチケットの払い戻し、キャンセル、変更はいたしかねますので、ご了承ください。 何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

  • 2021年11月22日(月)
    キャストが決定しました

    アムフォルタス:青山 貴

    ティトゥレル:妻屋秀和

    グルネマンツ:斉木健詞

    パルジファル:クリスティアン・フランツ(3/3)/福井 敬(3/6)

    クリングゾル:ユルゲン・リン

    クンドリ:田崎尚美

    聖杯守護の騎士:西村 悟、友清 崇

    小姓:森 季子*、八木寿子、島影聖人* 、古屋彰久*

    クリングゾルの魔法の乙女たち:岩川亮子*、佐藤路子*、山際きみ佳*、黒澤明子*、谷村由美子*、船越亜弥*

    アルトの声:八木寿子


    *…びわ湖ホール声楽アンサンブル・ソロ登録メンバー

2021年度はワーグナーの最後の大作『パルジファル』をお贈りします。ワーグナーの作品のみを上演するために建てられたバイロイト祝祭劇場だけでの上演を目的として作曲された『パルジファル』。ワーグナーの死後30年の1913年までは、バイロイトの独占上演が認められましたが、その後は世界の劇場で上演されています。
今回は、パルジファル役に≪びわ湖リング≫の圧倒的な歌唱で成功をおさめたクリスティアン・フランツと、日本のトップテナー福井 敬を配し、国内外から選りすぐりのキャストを厳選し、ミヒャエル・ハンペと共に≪びわ湖リング≫を成功に導いた伊香修吾の構成による、セミ・ステージ形式*でお贈りします。

*演奏会形式に照明など演出効果を加えた上演形式。

主な登場人物

アムフォルタス:モンサルヴァート城の城主
ティトゥレル:アムフォルタスの父
グルネマンツ:聖杯守護の老騎士
パルジファル:無垢で愚かな若者
クリングゾル:魔術師
クンドリ:呪われた妖女
二人の聖杯の騎士
四人の小姓
クリングゾルの魔法の乙女たち

『パルジファル』ストーリー概要

●(前史)
 十字架上のキリストの脇腹を突いた槍、および最後の晩餐に使われ、かつキリストの脇腹から流れる血を受けた杯━━この聖槍と聖杯を守護する騎士団の城、それがモンサルヴァート城である。
 この騎士団の王アムフォルタスは、一瞬の不注意がもとで、魔人クリングゾルに聖槍を奪われ、その槍で脇腹を突かれ、今なお傷の痛みに苦しんでいた。その苦痛から彼を解放してくれるのはだれか? 聖杯が告げた予言によれば、彼を深傷の苦痛から救済できるのはただひとり、「彼に同情を寄せ、ともに苦しむことにより知を得る純粋な愚か者」のみなのであった。

●第1幕 聖杯の地
 その騎士団が集うモンサルヴァートの深い森の中へ、突然1人の若者(パルジファル)が迷い込んで来る。弓矢を持ち、白鳥を射殺して平然としているこの若者を、騎士団のリーダー格であるグルネマンツは静かにたしなめる。若者はただちに前非を悔いたものの、彼は何と、自分の名もよく知らぬ、何処から来たのかも分からぬ、という、驚くべき愚か者であった。そのあまりの愚かさに、グルネマンツは、もしやこの若者こそが予言の「純粋な愚か者」ではなかろうか、と淡い期待をかける。
 そしてグルネマンツは、モンサルヴァート城内の「聖杯の儀式」に若者を連れて行く。騎士たちが見守る中、苦痛に耐えながらのアムフォルタス王により聖杯が開帳される。器は不思議な輝きを放ち、人々を信仰の歓びに誘うのだった。
 だが若者は、この聖なる儀式を見、王の苦しみに深く心を痛めたものの、ついに儀式の意味を解することができず、一言も発しなかった。所詮は役に立たぬただの愚か者に過ぎなかったか、と落胆したグルネマンツは激怒し、若者を追い出してしまった。

●第2幕 クリングゾルの城
 魔人クリングゾルは、もともとはアムフォルタスらと同様、聖杯守護団の一員となることを望み、苦行を重ねていた男だった。だがその好ましからざる行状ゆえに望みは達せられず、彼は異教の地に走って妖術を学び、騎士団を破滅させようと企んでいたのである。
 そしてここに、謎の女クンドリがいる。彼女には、聖杯守護騎士団に奉仕する女性(第1幕)としての人格と、魔人クリングゾルの命の下で聖杯守護の騎士を誘惑し破滅させる魔女(第2幕)との、両面の顔がある。つまりクンドリは、古今のあらゆる女性の━━明と暗との性格を備える「永遠の女性像」の象徴的存在なのであった。
 この魔人クリングゾルの領地へ、主人公のあの若者が、魔術に引き寄せられるようにしてやって来る。クンドリは彼に━━その本来の名である「パルジファル」を教え、若者は初めて自分の本当の名を思い出すのだった。
 クンドリは、ついに彼に長い「魔の口づけ」をする━━だがその瞬間、口づけの魔力により、パルジファルは一瞬にしてアムフォルタス王の苦痛、苦悩、危機に思い当たった。彼は、クンドリの誘惑を敢然として拒否する。
 事破れり、とばかり現れたクリングゾルは、パルジファルにあの聖槍を投げつける。だが、槍は不思議にもパルジファルの頭上で停止してしまった。彼はその槍を掴み、十字を切る。クリングゾルの魔の城は、その主人もろとも、一瞬にして崩壊して行った‥‥。
 
●第3幕 聖杯の地
 別れ際にクンドリから怒りの「呪い」を受けたパルジファルは、聖槍を持ちつつも行くべき道を見失い、何年ものあいだ、何処とも知れぬ遠い地をさ迷い歩き続けた結果、やっと聖金曜日の朝に、この聖杯の地モンサルヴァートにたどり着いたのであった。聖杯の儀式も途絶えて長い年月が経つモンサルヴァートは、今や荒れ果てた地となっていた。
 パルジファルは、グルネマンツと、ここでは「奉仕する女」となっているクンドリとに巡り合い、聖槍を携えて、ともにモンサルヴァート城へ向かう。城では久しぶりに聖杯の儀式が執り行われているが、アムフォルタス王は既に絶望のどん底にいる。パルジファルは進み出て、聖槍をアムフォルタス王の傷口に当てると、王の苦痛は跡形もなく消えるのであった。
 こうして、パルジファルの命により、聖杯は再び開帳され、それは天上から差し込む光の中に、神秘的な輝きを放ちはじめた。「いと高き救済の奇蹟よ、救済者に救済を!」という謎めいた言葉と夢幻的な音楽のうちに、この祝典劇は結ばれて行く。

オペラ講座『パルジファル』テキストより

  

東条碩夫(音楽評論家)

 

出演&スタッフ

  • 指揮
    沼尻竜典
  • 構成
    伊香修吾
  • アムフォルタス
    青山貴
  • ティトゥレル
    妻屋秀和
  • グルネマンツ
    斉木健詞
  • パルジファル
    福井敬
  • クリングゾル
    友清崇
  • クンドリ
    田崎尚美
  • 聖杯の騎士
    西村悟
  • 聖杯の騎士
    的場正剛
  • 小姓
    森季子
  • 小姓
    島影聖人
  • 小姓
    古屋彰久
  • 小姓・アルトの声
    八木寿子
  • クリングゾルの魔法の乙女たち
    岩川亮子
  • クリングゾルの魔法の乙女たち
    佐藤路子
  • クリングゾルの魔法の乙女たち
    山際きみ佳
  • クリングゾルの魔法の乙女たち
    黒澤明子
  • クリングゾルの魔法の乙女たち
    谷村由美子
  • クリングゾルの魔法の乙女たち
    船越亜弥
装置:松生紘子
照明:原中治美
映像:高橋啓祐
音響:小野隆浩(びわ湖ホール)
舞台監督:岩崎由香
舞台アドバイザー:菅原多敢弘

合唱:びわ湖ホール声楽アンサンブル
管弦楽:京都市交響楽団

当初、第3の小姓役に出演を予定しておりました島影聖人は、体調不良により出演できなくなりました。代わりまして、谷口耕平(びわ湖ホール声楽アンサンブル)が務めます。

公演概要

日時

2022年3月3日(木)  13:00開演(12:00開場/19:00終演予定)
2022年3月6日(日)  13:00開演(12:00開場/19:00終演予定)

会場

滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール

詳細

セミ・ステージ形式/全3幕・ドイツ語上演・日本語字幕付

作曲・台本:リヒャルト・ワーグナー(1813-1883)
初演:1882年7月26日、バイロイト祝祭劇場

 

【びわ湖ホール プロデュースオペラ】
びわ湖ホールが〈創造する劇場〉として、日本最高水準の力を結集しお贈りします。

 

インタビュー・公演評等

毎日新聞

●愛と救済の歌劇、描ききる びわ湖×沼尻竜典、「ワーグナー10演目」来春完結へ
 https://mainichi.jp/articles/20220126/ddf/012/040/001000c

●沼尻竜典、びわ湖ホール「バイロイト10演目」23年3月完結へ
 https://mainichi.jp/articles/20220125/k00/00m/200/079000c

●びわ湖ホール、3月に「パルジファル」 沼尻竜典・ワーグナー、来年10演目達成
 https://mainichi.jp/articles/20220131/dde/014/040/002000c

 

日本経済新聞

●ワーグナーの世界愛 びわ湖ホール「パルジファル」: 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOIH053PF0V00C22A3000000

 

中日新聞

●<レビュー> びわ湖ホールプロデュースオペラ「パルジファル」
https://www.chunichi.co.jp/article/448339

 

FREUDE

●劇場の深化と成熟が生んだ〈聖金曜日の奇蹟〉 びわ湖ホール 舞台神聖祝典劇《パルジファル》
https://freudemedia.com/review/biwakoparsifal

 

チケット情報

料金

SS席(うち寄付金5,000円):20,000円
S席:11,000円(10,000円)
A席:9,000円(8,000円)
B席:6,000円
C席:4,000円
U30席(30歳以下):3,000円
U24席(24歳以下):2,000円
※全席指定・税込
※青少年割引当日券あり
※( )内びわ湖ホール友の会会員料金/びわ湖ホールのみの取り扱い
びわ湖ホール友の会についてはこちら

発売日

友の会

2022年1月13日(木)10:00~

一般

2022年1月15日(土)10:00~

その他

お問い合わせ

びわ湖ホールチケットセンター
077-523-7136

託児サービス

対象:1歳以上、6歳未満
利用料金:お子様ひとりにつき1,000円
開設時間:開演30分前から公演終了後30分まで
申込方法:2022年2月24日(木)までにびわ湖ホールチケットセンターまでお申し込みください。

バス運行情報

■JR大津駅⇒びわ湖ホール

運行時間:11:30~12:30/発車場所:JR大津駅バスのりば


■びわ湖ホール⇒JR大津駅

運行時間:終演後/発車場所:びわ湖ホール前

■運賃 大人210円 小児110円

注意事項

  • 6歳未満のお子さまはご入場いただけません。
  • お申し込みいただいたチケットのキャンセル・変更はできません。
  • チケットのお申し込み後、ご案内の期限内に所定の手続きをされなかった場合には、チケットの販売・引き渡しをお断りいたします。
  • U30・U24席についてはびわ湖ホールチケットセンター(電話・窓口)のみの取り扱いです。公演当日、学生証等年齢の分かるものを必ずご提示ください。
  • やむを得ない事情により出演者等が変更になる場合があります。
  • 友の会優先販売期間中の窓口販売はありません。
  • 青少年割引当日券 公演当日S席~C席に残席がある場合に限り、青少年(24歳以下)の方に対し、定価の半額で当日券を販売します。(劇場窓口のみで取り扱い。学生証等年齢の分かるものをご提示ください。)
  • SS席はびわ湖ホールチケットセンター(ネット・電話・窓口)のみの取り扱いで、販売初日に限り1回でご予約・ご購入いただける枚数は合計4枚までとさせていただきます。

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