二兎社公演48「こんばんは、父さん」
震災と原発事故後の空気感を2024年の日本で再現
初演の舞台は、大震災と原発事故の記憶も新しい2012年の秋に、世田谷パブリックシアターで上演され、連日大入り満員を果たしました。未曾有の事態の中で露わになった「まさか!」の、しかしよく考えてみれば「やっぱり!」だったニッポン。あれから12年、この国はどのように変わったか、あるいは変わらなかったのか。この問いを2024年の今、新たに投げかけます。
永井愛による“レア”な男性3人芝居
樋口一葉や平塚らいてうなど歴史上の人物のほか、生活苦に直面するシングルマザー、人生の曲がり角にさしかかった中年女性など、有名無名を問わず多くの印象的な “女性像”を観客に提示してきた永井愛によるレアな男性3人芝居。出会うはずのなかった70代、40代、そして20代の男が、偶然にも一堂に介し、特別な時間を共有します。
日本の近現代史を背景にした濃密な人間ドラマ
登場人物は年代の異なる3人の男性のみ。廃墟となった工場の中、夕方から夜にかけて、彼らがそれぞれ抜き差しならない状況にいることが明かされていきます。お互い崖っぷちに立ちながら、その場の主導権を握ろうとしたり、嘘をついたりはぐらかしたりする男たちの姿は滑稽そのもの。わずか100分ほどの間で、客席を笑いの渦に包みながら、日本の近現代史を背景に濃密な人間ドラマを浮かび上がらせる、壮大かつ繊細な舞台です。
「父さん」に扮するのは、言わずと知れた“演劇界のレジェンド”風間杜夫。アングラから商業演劇まで縦横無尽の俳優人生の中でも、二兎社への出演は初めてです。同じく二兎社初参加の萩原聖人が、一流企業の出世がしらから社会の負け組へと転落した息子・鉄馬を繊細に演じます。さらに、ひょんなことから父子と関わりを持った青年・星児に、さいたまネクスト・シアターで蜷川幸雄に鍛えられ、若手実力派俳優として評価の高い竪山隼太をキャスティングしました。世代も色合いも異なる個性派3人の組み合わせに期待が高まります。
出演&スタッフ
作・演出:永井 愛
公演概要
日時
詳細
年齢も境遇も考え方もまるで違う男たちが一堂に会し、「特別な一夜」が展開する、異色の男性三人芝居。
2012年初演の話題作を、出演者を一新して再演!
上演時間105分 途中休憩なし
〈 あらすじ 〉
舞台は廃墟となった町工場。金目のものは全て持ち去られ、残っているのは機械の台座や工具棚、朽ちかけたコードなどのガラクタだ。2階に通じる階段にも廃材が山積みになっている。
そこへ1人の男が辺りをはばかるように入ってきた。続いて、彼を追ってきたらしい若い男も。いや、他にもまだ、誰かいるようだ。
それぞれの立場や役割が入れ替わりながら、世代の異なる3人の男たちのやりとりが続く。夜が深まるにつれ、男たちの抜き差しならない状況が明らかになり……。
終演後、永井 愛(作・演出)によるポストパフォーマンス・トークを行います。
【司会】畑 律江(毎日新聞客員編集委員)
二兎社公演48『こんばんは、父さん』特設ページ https://nitosha.com/nitosha48/
チケット情報
発売日
友の会
一般
その他
主催
お問い合わせ
077-523-7136
託児サービス
利用料金:お子様ひとりにつき1,000円
開設時間:開演30分前から公演終了後30分まで
申込方法:1月4日(土)までにびわ湖ホールチケットセンターまでお申し込みください。
注意事項
- 6歳以上入場可。
- お申し込みいただいたチケットのキャンセル・変更はできません。
- チケットのお申し込み後、ご案内の期限内に所定の手続きをされなかった場合には、チケットの販売・引き渡しをお断りいたします。
- 友の会優先販売期間中の窓口販売はありません。
- 公演当日に残席がある場合に限り、青少年(24歳以下)の方に、定価の半額で当日券を販売します。(劇場窓口のみの取り扱い。学生証等年齢がわかるものをご提示ください。)