<びわ湖の午後67>池田香織 メゾソプラノ・リサイタル

メッセージ
びわ湖の午後によせて
2023年に行われるはずでした<びわ湖の午後>を、私の個人的な都合からキャンセルさせていただき、このたび再度チャンスを頂けましたこと、大変嬉しく思っています。
びわ湖ホールのオペラ《オテロ》のエミーリアに始まり、《死の都》ブリギッタ、そして日本オペラ界にも大きな足跡を残した『びわ湖リング』全作など多くの作品に参加させていただくうちに、びわ湖ホールは第二のホームのような存在となり、声楽アンサンブルの皆さんとの“びわこのこえ”にもレギュラー出演のほか、関西方面での出演も多くなりました。
そんな、歌手としての成長を見守り、受け入れてくださったびわ湖ホールでのリサイタルは、とても楽しみで大切に準備を進めているところです。
前回の企画のときに、びわ湖ホール声楽アンサンブル関連のコンサートではピアノや編曲でお馴染みの植松さやかさんに、ぜひ何か一曲書いてくださいとお願いし、《羅生門》ができあがりました。
植松さんのアレンジや伴奏ばかりではなくオペラも、配信ではありますが拝見することができ、ドラマティックさと、日本語を生かした抒情性を兼ね備えた作品を描いていただけると確信してお願いした次第です。
皆様よくご存知の芥川龍之介の《羅生門》より、下人と老婆の会話に焦点を当てたモノオペラで、それぞれのキャラクターを表す音楽表現が素晴らしいので、自然と声に表現がのってくるような作品になっております。
当日は植松さん自身のトークによる作品案内もつきますので、どうぞお楽しみに。
この作品を中心に据えたプログラムを考えたときに、人は生きていく上でやむなく失うもの、そしてそこから得るものがあるのだというテーマを考えつきました。
喪失の予感、不安、そこから先に見える光などさまざまな生きているうえでの想いを、モンポウ、ロッシーニ、ワーグナー、ワイルと違った時代や国の作品でありながら、今の私たちにも共感できる作品を集めてみました。
そして、その闇と光の世界にお導きする一曲目は、デュパルクの「旅への誘い」といたしました。暗いテーマであっても、芸術の形に昇華して楽しめる作品へと作り上げてくださった作曲家たちへの敬意を込め、別世界へのお誘いとさせていただいた次第です。
大ホールでお目にかかることが多い私ですが、今回はもう少し近しくみなさまと空間を共にできることを楽しみにしております!
京都駅からのアクセスもよく、遠方からお越しくださる方にも日帰り可能と好評いただいているびわ湖ホール。ぜひこの機会に小ホールの響きもご堪能くださいませ。
池田香織
出演&スタッフ
石野真穂(ピアノ)
公演概要
日時
詳細
「びわ湖リング」全作出演、日本のワーグナー歌手としても地位を確立する池田香織が2023年度に中止となったリサイタルを満を持して開催します。テーマは「喪失と光明」。
池田の今を聴く、必聴のリサイタルです。
[曲目]
デュパルク:旅への誘い
植松さやか:羅生門(委嘱新作)
モンポウ:「夢のたたかい」より “君の上にはただ花ばかり”
ロッシーニ:歌劇『オテロ』より “柳の歌”
ワーグナー:『トリスタンとイゾルデ』より “愛の死”
ヴァイル:ミュージカル『レディ・イン・ザ・ダーク』より “マイ・シップ”
ミュージカル『ヴィーナスの接吻』より “私はここでは異邦人”
ガーシュウィン:アイ・ガット・リズム
チケット情報
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