お知らせ・トピックス
2018年4月26日(木)
お知らせ

びわ湖ホール芸術監督 沼尻竜典の任期更新について

びわ湖ホールでは、自主事業全般について芸術面から指導・助言を行う職として芸術監督を設置し、2007年4月1日より2代目として沼尻竜典氏が就任しております。

沼尻竜典氏の任期は2019年3月31日をもって満了いたしますが、このたび、次期(2019年4月1日から2022年3月31日までの3年間)についても、引き続き沼尻竜典氏が芸術監督を務めることに決定しましたので、お知らせします。

■ 職務の内容等

1 役 職  びわ湖ホール芸術監督

2 期 間  2019年4月1日から2022年3月31日まで3年間(2007年4月1日の就任以後、継続5期目)

3 主な職務内容

びわ湖ホールの自主事業全般について、個性的で芸術的に価値の高い作品づくりの企画および指導、助言を行うとともに、プロデュースオペラなどの事業の監修、専属声楽アンサンブルの監修などを行う。

 

4 沼尻竜典氏のこれまでの主な実績等

(1)自主制作オペラを他劇場と共同制作

2015年度『さまよえるオランダ人』:びわ湖ホール、神奈川県民ホール、iichiko総合文化センター

2016年度『ドン・パスクワーレ』:びわ湖ホール、日生劇場、藤原歌劇団

2017年度『ノルマ』:びわ湖ホール、日生劇場、藤原歌劇団

他にも、2007年度『ばらの騎士』、2008年度『トゥーランドット』、『サロメ』、2009年度『ラ・ボエーム』、2010年度『トリスタントとイゾルデ』、『アイーダ』、2011年度『ドン・ジョヴァンニ』、『タンホイザー』、2013年度『椿姫』、『ワルキューレ』、2014年度『オテロ』を共同制作

(2)新たな企画の導入

沼尻竜典オペラセレクションの新設(2007年度〜)

気軽にクラッシック(2008年度〜)

指揮者セミナー(2015年度〜)

プロデュースオペラとして、ワーグナー作曲『ニーベルングの指環』四部作を4年かけて新作・上演(2016〜2019年度)「近江の春 びわ湖クラシック音楽祭」の新設(2018年度〜)

(3)次代を担う子どもたちが音楽や舞台芸術に触れあう機会の提供

「子どものための管弦楽教室」の実施(2008年度〜)

「びわ湖ホール音楽会へ出かけよう!」の実施(2011年度〜、「ホールの子」事業としては2012年度〜)

(4)県民に親しまれるホールづくり

「近江の春 びわ湖クラシック音楽祭」の実施(2018年度〜)

声楽アンサンブルによる地域協働公演の実施(2008年度〜)

ロビーコンサートの拡充(2007年度〜)

地域の方々への出演機会の充実(2008年度〜)

(5)声楽アンサンブルの運営の改善

実力主義の徹底、採用年齢の引き下げ、オペラのソリストへのさらなる出演機会の提供

5 びわ湖ホールでの受賞歴

2009年度『ルル』 ※第64回文化庁芸術祭音楽部門優秀賞

2010年度『トリスタンとイゾルデ』 ※第65回文化庁芸術祭優秀賞(沼尻竜典の指揮)※第19回三菱UFJ信託音楽賞

2010年度『ラ・ボエーム』、『トリスタンとイゾルデ』 ※第61回芸術選奨文部科学大臣賞

2015年度『竹取物語』 ※第13回三菱UFJ信託音楽奨励賞

2017年度『ラインの黄金』 ※第25回三菱UFJ信託音楽賞

2017年度『ノルマ』 ※第72回文化庁芸術祭優秀賞

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芸術監督 略歴

氏名 沼尻 竜典(ぬまじり りゅうすけ)

1964年10月東京生まれ。(53歳)

桐朋学園大学において、指揮を小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明、作曲を三善 晃、ピアノを徳丸聡子、藤井一興の各氏に師事。

大学在学中から新日本フィルハーモニー交響楽団で小澤征爾氏のアシスタントとして活躍。また、同時期にNHK交響楽団および東京フィルハーモニー交響楽団で鍵盤楽器奏者として数多くの演奏会に出演。1989年渡独後はベルリン国立芸術大学にて、ハンス=マルティン・ ラーヴェンシュタイン教授に師事。

1990年第40回ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。ロンドン響、モントリオール響、シドニー響、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ響、ベルリン・ドイツ響、デュッセルドルフ響、フランス放送フィル、トゥールーズ・キャピトル管、パリ室内管等、欧州各国のオーケストラを指揮。これまで、新星日響正指揮者、東フィル正指揮者、名古屋フィル常任指揮者、日本フィル正指揮者、群馬響首席指揮者、日本センチュリー響首席客演指揮者を歴任。オペラ指揮者としては、1997年『後宮からの誘拐』でデビュー以後、ケルン歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ベルリン・コーミッシェ・オーパー、シドニー歌劇場、バーゼル歌劇場、新国立劇場をはじめ、国内外の劇場で指揮。

2007年びわ湖ホール第2代芸術監督に就任。以降、2007年『こびと』、2008年『ばらの騎士』、『サロメ』、2009年『トゥーランドット』、『ルル』、2010年『ラ・ボエーム』、『トリスタンとイゾルデ』、2011年『アイーダ』、『ドン・ジョヴァンニ』、2012年『タンホイザー』、『コジ・ファン・トゥッテ』、2013年『椿姫』、『ワルキューレ』、2014年『死の都』、『リゴレット』、2015年『オテロ』、『竹取物語』、2016年『さまよえるオランダ人』、『ドン・パスクワーレ』、2017年『ラインの黄金』、『ノルマ』、2018年3月『ワルキューレ』で大成功を収めている。

1991年第1回「出光音楽賞」、1999年第7回「渡邉暁雄音楽堂基金音楽賞」、2001年第51回「芸術選奨文部科学大臣新人賞」、2004年度第3回「斉藤秀雄メモリアル基金賞」、2005年第46回「毎日芸術賞」、第23回「中島健蔵音楽賞」、2010年びわ湖ホール 沼尻竜典オペラセレクション『トリスタンとイゾルデ』の指揮で文化庁芸術祭優秀賞を受賞。また、同年『ラ・  ボエーム』、『トリスタンとイゾルデ』等の成果で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。2015年自身の作曲によるオペラ『竹取物語』で第13回「三菱UFJ信託音楽奨励賞」、2017年『ラインの黄金』で第25回「三菱UFJ信託音楽賞」を受賞。

2017年オペラ文化の普及や指揮者・作曲家としての現代音楽への取組が評価され紫綬褒章を受章。

現在、びわ湖ホール芸術監督(4期目)。リューベック歌劇場首席客演指揮者(2013年8月〜2017年夏まで音楽総監督)、トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア音楽監督も務める。