アーティスト
野村  万作
野村 万作Nomura Mansaku

1931年生。重要無形文化財各種指定保持者(人間国宝)。文化功労者、日本芸術院会員。2023年文化勲章受章。祖父・故初世野村萬斎及び父・故六世野村万蔵に師事。「万作の会」主宰。軽妙洒脱かつ緻密な表現のなかに深い情感を湛える、品格ある芸は、狂言の一つの頂点を感じさせる。狂言の技術の粋が尽くされる秘曲 『釣狐』に長年取り組み、その演技で芸術祭大賞を受賞の他、観世寿夫記念法政大学能楽賞、松尾芸能賞、紀伊國屋演劇賞、日本芸術院賞、紫綬褒章、朝日賞、旭日小綬章等多数の受賞歴を持つ。『月に憑かれたピエロ』『子午線 の祀り』『敦―山月記・名人伝―』等、新たな試みにもしばしば取り組み、現在に至る狂言隆盛の礎を築く。