アーティスト
レイ  チェン
レイ チェンRay CHEN
楽器:バイオリン Violin

1989年生まれ。台湾生まれ。その後オーストラリアに移住。4歳の時に鈴木メソッドでヴァイオリンを始める。8歳の時クイーンズランド・フィルハーモニー管弦楽団と共演、翌年長野オリンピックの開幕祝賀コンサートに参加。2005年、カーティス音楽院に入学し、アーロン・ロザンドのもとで学ぶ。2008年メニューイン・ヴァイオリン・コンクールで優勝。その際に審査員を務めていたマキシム・ヴェンゲーロフに認められた。その直後、ヴェンゲーロフの指揮の下、サンクトペテルブルクのマリンスキー劇場管弦楽団やアゼルバイジャンのバクー国立交響楽団との共演でロストロポーヴィチ国際音楽祭などに参加した。他に、オーストラリアのケンデイル・ヴァイオリン・コンクール(2005)、オーストラリア・ユース・コンチェルト・コンクール(2002)などでも入賞を果たしている。2008-2009年のニューヨーク・国際ヤング・アーティスト・オーディションにて優勝。同時にロナルド・アシャーソン賞、楽友協会賞なども受賞し、1721年製ストラディヴァリウス「マクミラン」の貸与を受けた。2009年エリザベート王妃国際コンクールにて、最年少出場者でありながら、圧倒的な評価を得て優勝。この優勝により、日本音楽財団からストラディヴァリウス1708年製「ハギンス」を貸与された。優勝後、ヤープ・ヴァン・ズヴェーデンやアルデール・ヴェルムレン指揮のロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団や、ラモン・ガンバ指揮のベルギー国立交響楽団、エマニュエル・クリヴィヌ指揮のルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団などとの共演や、ベルギー国内各所でのリサイタルなどを含むツアーを行った。2009年12月ワシントンのケネディ・センターでアメリカにおけるデビューとなるリサイタルを開催。また翌2010年1月にはニューヨークのマーキン・コンサート・ホール及びボストンのイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館でのデビューも果たした。またアスペン音楽祭でのロバート・マクデュフィー(Vn)との共演、ニューヨーク楽友協会コンサート・シリーズでの演奏なども行った。2010年1月、来日。5公演を行う。また、東京でのリサイタルは、毎日新聞紙上で絶賛された。同公演はNHKにより収録・放送された。2011年6月、トッパンホールにて、J・S・バッハ無伴奏作品の全曲演奏に挑み、「あらゆる声部が明晰に鳴り、金色に輝く伽藍が打ち立てられた」「清々しさを湛えた明晰な構築力」(いずれも日経)など絶賛された。ソニーから発売されたアルバム「ヴィルトゥオーゾ」も好評。2012年には、ダニエル・ハーディング指揮、ストックホルム放送響との共演でチャイコフスキーとメンデルスゾーンの協奏曲の録音が発売される予定。