アーティスト
白石  光隆
白石 光隆SHIRAISHI Mitsutaka

(楽器 : ピアノ Piano) 1989年に東京藝術大学大学院を修了後、ジュリアード音楽院へ進む。 1990年ジーナ・バッカウアー国際奨学金コンクール入賞。 1991年学内におけるコンチェルト・コンペティションで優勝し、リンカーンセンター内アリスタリーホールでジュリアード・オーケストラとラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」を協演。鋭い感性とパワー溢れる行動力で、アメリカ留学中も幅広く活躍。帰国後は音楽にさらなる深みが増し、ソロ、室内楽、協奏曲等、そのステージは決して期待を裏切らないクオリティーの高いものとして定評がある。1994年第63回日本音楽コンクール声楽部門において、優れた日本歌曲の演奏に贈られる木下賞(共演)受賞。レパートリーも広く、邦人、現代作品の分野でも評価が高く、ジャズへのアプローチも積極的に行なっている。吉松隆、長生淳らの作品を入れたCD『レグルス回路』は山野楽器1998年度アカデミー賞(現代曲部門)を受賞、またベートーヴェン作品109と、これに触発された矢代秋雄作品を主軸とした『109』、『大指揮者のピアノ曲』、『作曲家ムラヴィンスキー』他、いずれも好評である。キングインターナショナルとのベートーヴェン・ピアノソナタシリーズの収録を開始し、2006年8月に3大ソナタを収めたアルバム第1弾を、2007年9 月には第2弾をリリース。2009年8月に発表した『ピアノによるルロイ・アンダーソン』はアンダーソン遺族より賞讃を受ける。また、2007年2月にリリースした『成田為三ピアノ曲全集』(世界初録音)は平成19年度(第62回)文化庁芸術祭レコード部門優秀賞を受賞し、各方面から高い評価を得る。毎年東京で定期的に開催しているリサイタルは2010年9月で23回を数え、意欲的なプログラミングはもとより、近年は透明感ある音に奥行きと厚みが加わり、圧倒的なリズム感と、生き生きと説得力ある演奏スタイルで、回を重ねるごとにファンを増やしている。次代を担う実力派であると同時に、柔軟な思考回路を持った豊かな人間性。ピアニストで音楽人。白石光隆の宇宙は際限ない。ピアノを金澤桂子、高良芳枝、故伊達純、小林仁、マーティン・キャニンの各氏に、室内楽をフェリックス・ガリミア、伴奏法をジョナサン・フェルドマンの各氏に師事。現在、東京藝術大学、お茶の水女子大学非常勤講師。