アーティスト
田部  京子
田部 京子TABE Kyoko

(楽器 : ピアノ PIANO) 東京藝術大学附属音楽高校在学中、日本音楽コンクールに最年少で第1位に輝き一躍注目を集めた。東京藝術大学に進学後、文化庁派遣芸術家在外研修員としてベルリン芸術大学に留学。 エピナール国際ピアノコンクール第1位、シュナーベルコンクール第1位、ミュンヘン国際音楽コンクール(ARD)第3位、ショパン国際ピアノコンクール最優秀演奏賞など輝かしい成績を収める。ベルリン芸術大学および同大学院を首席卒業。 バイエルン放送響、モスクワ・フィル、ワルシャワ・フィル、バルセロナ市立管、ポーランド放送響、バンベルク響、サンノゼ響、リンツ・ブルックナー管、ローザンヌ室内管、ヴュルテンベルク室内管、マンチェスター・カメラータ室内管、フランツ・リスト室内管、ウイーン木管アンサンブル、ウイーン弦楽四重奏団、カルミナ四重奏団ほか多数共演。また、アルバン・ベルク四重奏団から共演者に指名されるなど、世界のトップアーティストからも厚い信頼を寄せられている。カーネギーホール主催によりワイル・リサイタルホールでニューヨークデビューを飾る。また、国内でのリサイタル、NHK交響楽団など主要オーケストラとの共演も数多い。レコーディング活動も活発で、DENON、CHANDOS(英)より約30枚をリリース。シューベルト「ソナタ・シリーズ」、メンデルスゾーン「無言歌集」、シベリウス、ドビュッシー、グリーグなどの各作品集が国内で特選盤等に選出されるほか、アメリカのステレオ・レビュー、イギリスのBBCミュージックマガジン、グラモフォン、ドイツのフォノフォルム各誌で高い評価を受けている。また、吉松隆「プレイアデス舞曲集」、田部京子に献呈された吉松隆のピアノ協奏曲「メモ・フローラ」などの録音も各方面から多くの話題を集めた。最近ではカルミナ四重奏団との「シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」/シューマン:ピアノ五重奏曲」が2008年度レコードアカデミー賞室内楽部門賞に、続けて09年にリリースしたメンデルスゾーン・アルバムがレコード芸術誌特選盤に選ばれるなど高い評価を得ている。 2003-05年、大好評を博したリサイタル・シリーズ<シューベルト・チクルス>に続き、2007年-10年シューマンを中心としたロマン派作品によるリサイタル・シリーズ<シューマン・プラス>が高い評価を得た。これまでに、村松賞(音楽部門大賞)、新日鉄音楽賞などを受賞。2006年より上野学園大学教授(演奏家コース)も務め、辻井伸行など後進の指導にも当たっている。現在、日本を代表する実力派ピアニストの一人として、ますます人気を集めている。