アーティスト
ピアース チャールズ ジョン
ピアース チャールズ ジョンPierce Charles John

(楽器 : トリスタン ) イリノイ大学音楽学部修士課程修了。当初の声種はバリトンで、インディアナ大学で博士号を取得し、後に輝かしく力強い声のヘルデン・テノールに転向した。1990年ニューヨークで行われたリーダークランツ・コンクールのワーグナー賞を受賞し、ドイツのブランデンブルク州立劇場と契約し、そこで、オッフェンバック作曲『ホフマン物語』、ワーグナー作曲『ローエングリン』『タンホイザー』、ヴェルディ作曲『オテロ』、ブリテン作曲『ピーター・グライムズ』のタイトルロールやワーグナー作曲『さまよえるオランダ人』エリック、ビゼー作曲『カルメン』ドン・ホセ、ウェーバー作曲『魔弾の射手』マックスで大成功を収めた後、2002年からはフリーランスの歌手となった。 『トリスタンとイゾルデ』のトリスタン役は、彼の素晴らしい成功の一つであり、ドルトムントやカールスルーエ、インスブルック、リオ・デ・ジャネイロ、ケムニッツ、シュトゥットガルト、カナダ、コブレンツの歌劇場で歌った。また、2007年9月ワレリー・ゲルギエフ指揮のロッテルダム交響楽団で、トリスタンを歌った。その他、ワーグナー作曲『ラインの黄金』、ツェルハ作曲『鼠捕りの男』(ハーメルンの笛吹き男)、ベートーヴェン作曲『フィデリオ』、ワーグナー作曲『ワルキューレ』、R.シュトラウス作曲『ナクソス島のアリアドネ』など、その主役を世界中の歌劇場で歌っている。パリ・オペラ座とウィーン国立歌劇場の日本引越し公演では、『トリスタンとイゾルデ』トリスタンと『フィデリオ』フロレスタンのカヴァーキャストとして来日した。ヘンデルのオラトリオやベートーヴェンの「第9」のほか、ヴェルディやモーツァルト作曲の「レクイエム」、グノー、ドヴォルザークなどの宗教曲やバイエルンでのシューベルト作曲「冬の旅」のリサイタルなど、歌曲の面でも活躍している。国際ハンス・フォン・ビューロー協会メンバー。ミシガン大学において後進の指導にもあたっている。