音楽祭で新メンバーがお披露目となる「びわ湖ホール声楽アンサンブル」

「びわ湖の春 音楽祭2026」には、ホールの人気者で次世代オペラ界のスター候補 “びわ湖ホール声楽アンサンブル” のメンバーが登場するコンサートもある。
びわ湖ホールは1998年の開館時より「芸術の創造」、「観客の創造」という二つの理念を柱に掲げ、「創造する劇場」として事業を展開してきた。活動の核となるのは “びわ湖ホール声楽アンサンブル”。オペラのソリスト集団を独自に育成するという開館時の目的に倣い、彼らは年間192日の勤務を定めた雇用契約を結び、給料が支払われる日本初の公共ホール専属声楽家集団なのだ。メンバーは日々忙しく、国内外で活躍する日本最高水準のスタッフとの共同作業や稽古、プロのオーケストラとの共演など、様々な舞台経験を積み重ね、それを “日常” として生活している。安定した収入を得ながら豊富な舞台経験が得られる音楽三昧の生活は、音楽を志す者には夢のような暮らしで、当然厳しい選抜試験が行われる。定員はソプラノ、アルト、テノール、バスそれぞれ4人ずつの合計16人という狭き門。オペラ公演や定期公演といった自主公演への出演だけでなく、滋賀県内の学校を対象とした公演を行うなど、音楽の普及活動にも積極的に取り組んでいる。また所定の活動期間を終了した後は ソロ登録メンバーとして、数多くのコンサートやオペラで幅広く活躍。
今年の「びわ湖の春 音楽祭2026」では、有料公演としては25日16時半から小ホールで「日本の歌」に特化したコンサート(寺嶋陸也指揮、植松さやかピアノ)、26日18時40分からの「ファイナル・コンサート」(沖澤のどか指揮、京都市交響楽団ほか)では、モーツァルトの『フィガロの結婚』を演奏。無料公演では26日の11時10分からミニコンサート(寺嶋陸也指揮、植松さやかピアノ)を行い、25日の11時10分からはテノールだけによる「テノールだよ、全員集合!」が予定されている。また、ソロ登録メンバーは、25日9時半からの開会宣言に「びわ湖ホール四大テノール」が、26日10時半からは「びわ湖さがみねシスターズ」の二人が出演。有料公演で26日14時から中ホールで、滋賀県高等学校合同合唱団の公演(阪哲朗指揮、森脇涼ピアノ)にソロ登録メンバーが登場する。3月末にメンバー4人が卒業し、新メンバーがお披露目となる新年度最初のコンサート「びわ湖の春 音楽祭2026」が待ち遠しい。
磯島浩彰(音楽ライター)
《公演情報》
25-S-4 寺嶋陸也(指揮)・びわ湖ホール声楽アンサンブル・植松さやか(ピアノ)
メインロビー 寺嶋陸也(指揮)・植松さやか(ピアノ)・びわ湖ホール声楽アンサンブル
ロビーコンサート オープニングアクト「テノールだよ、全員集合!」
26-M-2 滋賀県高等学校合同合唱団・阪 哲朗(指揮)・森脇 涼(ピアノ)・びわ湖ホール声楽アンサンブル ソロ登録メンバー