スタインウェイ “ピノ”シリーズ vol.1 林 光に寄せる歌

~林 光さんとびわ湖ホール、そして“ピノ”~
作曲家 林 光(1931~2012)は、指揮者の若杉 弘(1935~2009)、声楽家の畑中良輔(1922~2012)、演出家の栗山昌良(1926-)らとともに、戦後日本の音楽界を牽引してきました。日本語によるオペラの追究をライフワークとし、また、演劇や映画の音楽も多数手がけています。
若杉が初代芸術監督を務めたびわ湖ホールでは、ヴェルディの日本初演オペラと並行して、びわ湖ホール声楽アンサンブルのメンバーが出演する自主制作オペラシリーズ「青少年オペラ劇場」(現在の「オペラへの招待」)を上演してきましたが、その2作目に上演したのが、林 光 作曲のオペラ『森は生きている』でした。また、若杉自身が指揮する声楽アンサンブルの定期公演「アンサンブルの午後」シリーズで、林の代表作『原爆小景』を取り上げた(林が客演指揮者としてこの曲のみ指揮した)ほか、『森は生きている』のテーマソングともいえる「12月の歌」をたびたびアンコールピースとして演奏するなど、林 光は若杉の大好きな作曲家でした。
若杉の後を継いで芸術監督に就任した沼尻竜典は、2009年12月の『森は生きている』の指揮を林に依頼、声楽アンサンブルのメンバーは作曲者本人から親しく指導を受ける機会に恵まれました(この公演で、室内オーケストラの一員としてピアノを弾いたのが林の愛弟子である寺嶋陸也)。さらに、2012年6-7月の『森は生きている』公演では、林が再び指揮をする予定であったものの、惜しくも同年1月に林が他界したため、寺嶋陸也が代わって指揮台に立ちました(この公演で、中嶋康子が「むすめ」、迎 肇聡が「古老」「博士」を演じた)。
オペラ『森は生きている』は、現在までに6回(15公演)にわたって再演され、びわ湖ホールが最も大切にしているレパートリー作品のひとつとなっています。歩く姿が「ピノキオみたい」と言われたことから、同世代の音楽仲間、劇場人たちから「ピノさん」と呼ばれ、親しまれた若杉。その若杉に代わって、びわ湖ホールを見守ることとなった、スタインウェイ“ピノ”。
この“ピノ”による新シリーズの幕開けに、びわ湖ホールと、そして若杉 弘と深い関わりのあった林 光の作品をお贈りします。
出演&スタッフ
中嶋康子(ソプラノ)
迎 肇聡(テノール)
ピアノ:寺嶋陸也
公演概要
日時
詳細
若杉 弘 前芸術監督が愛用していたピアノ、スタインウェイ “ピノ” を使ってのシリーズ。
第1弾は、作曲家でピアニストの寺嶋陸也が声楽アンサンブル・ソロ登録メンバーと共に登場。故・林 光のソングを中心にお贈りします。
オール林光プログラム
わかれ (中野重治・詩 1993)
四つの夕暮の歌 (谷川俊太郎・詩 1959)
マリー・アブラハムのバラード(長谷川四郎・詩 1979)
ぐるぐるまわりの歌(長谷川四郎・詩 1979)
港々の陽気な娘(長谷川四郎・詩 1980)
花の図鑑・前奏曲集 (2005) ピアノ独奏
新しい歌 (ロルカ・詩/長谷川四郎・訳 1981)
第2ピアノソナタ《木々について》 (1981) ピアノ独奏
運命のジャズ (佐藤信・詩 1967)
魚のいない水族館 (佐藤信・詩 1976)
花のうた (佐藤信・詩 1967)
舟唄 (佐藤信・詩 1967)
うた (佐藤信・詩 1982)
三十五億年のサーカス (佐藤信・詩 1976)
アンコール
歩くうた (谷川俊太郎・詩 1980)
一瞬の「いま」を (林光・詩 1983)
チケット情報
料金
発売日
友の会
一般
その他
主催
お問い合わせ
077-523-7136
注意事項
- お申し込みいただいたチケットのキャンセル・変更はできません。
- チケットのお申し込み後、ご案内の期限内に所定の手続きをされなかった場合には、チケットの販売・引き渡しをお断りいたします。
- やむを得ない事情により出演者等が変更になる場合があります。
- 友の会優先販売期間中の窓口販売はありません。
- 6歳未満のお子様はご入場いただけません。