ドイツの権威あるオペラ専門誌<オーパンヴェルト Opernwelt>で、 2009年・2010年の2年連続で"年間最優秀歌劇場"に見事輝いたスイスのバーゼル歌劇場との共同制作がいよいよ実現!

天才モーツァルトの傑作を同歌劇場総裁のジョルジュ・デルノンと びわ湖ホール芸術監督沼尻竜典が手を組み、 最高の演奏者でお贈りする珠玉のオペラにどうぞご期待ください。

演出 ジョルジュ・デルノンが2015年より世界的に名高いハンブルク歌劇場総裁に就任決定!


作品解説

皇帝ヨーゼフ2世がモーツァルトに、歌劇「フィガロの結婚」の伯爵とスザンナとバジリオの三重唱に出てくる「コジ・ファン・トゥッテ(女はみんなこうしたもの)」という台詞をテーマに新作を創れと命じ、この曲ができあがったと言われている。長らく不道徳な作品とされてきたが、人間の本質を描いた作品として、今ではその美しい音楽から極めて高い評価を得ている。  

あらすじ(オリジナル)

グリエルモとフェランドは、美しい姉妹フィオルディリージとドラベッラとそれぞれ婚約している。老哲学者ドン・アルフォンソにそそのかされ、ふたりは恋人の揺るぎない愛をめぐって賭けをすることになる。戦場に赴くことになったふりをして偽りの別れを演じた後、アルバニア人に変装したグリエルモとフェランドは、あの手この手で姉妹を口説く。姉妹の小間使いであるデスピーナは、姉妹に心変わりをけしかける。女性たちの心は次第に揺らぎ、ドラベッラが姉の婚約者グリエルモに、さらに「自分の貞操は岩のように固い」と言っていたフィオルディリージもフェランドの口説きに陥落し、男性はそれぞれにショックを受ける。新しい二組のカップルの結婚式が行われるところに、軍隊(婚約者たち)の帰還が告げられる。心変わりに怒り狂う男性たちに姉妹は死ぬ覚悟で罪を告白すると、ドン・アルフォンソが恋人たちに本当の愛を勉強させるための芝居であったことを明かし、幕となる。


《 指 揮 》   《 演出・照明 》
 
沼尻 竜典 Ryusuke Numajiri   ジョルジュ・デルノン Georges Delnon
《 出演 》
   
フィオルディリージ   ドラベッラ   デスピーナ
佐々木 典子 Noriko Sasaki   小野 和歌子 Wakako Ono   高橋 薫子 Nobuko Takahashi
   
フェランド   グリエルモ   ドン・アルフォンソ
望月 哲也 Tetsuya Mochizuki   堀内 康雄 Yasuo Horiuchi   ジェイムズ・クレイトン James Clayton
《 合 唱 》   《 管弦楽 》
 
びわ湖ホール声楽アンサンブル BIWAKO HALL Vocal Ensemble   日本センチュリー交響楽団 Japan Century Symphony Orchestra

歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」によせて ジョルジュ・デルノン(演出) Georges Delnon

このたび、びわ湖ホールと共同制作が実現することを嬉しく思います。私は、びわ湖ホールの立地、建物、スタッフ、そしてホールのプログラミングが好きです。これを期に、このパートナーシップが長く築かれることを希望します。  私はモーツァルトは、時間の経過を超越したいと思っていた作曲家だと思います。時間を戻したい、止めたい、ゆっくりしたいと考えていたのではないでしょうか。モーツァルトのオペラには苦しみとたたかっているところがあります。このオペラのストーリーも周りから見ているとおもしろく見えますが、舞台の上では自らあるいは恋人の心変わりに苦しんでいる人たちがいます。これはキリスト教の影響で、苦しむことが大切ということかもしれません。が、今回は、そんなに苦しまなくてもいい、6人が夢のような世界に行けるように日本で創り上げていきます。私は音楽を大切にするアクションを心がけています。どのような結末になるかは、お楽しみに。  

「コジ・ファン・トゥッテ」の魅力 岡田暁生 (京都大学准教授) Akeo Okada

あけすけに言えば『コジ・ファン・トゥッテ』はスワッピングのお話である。二組のカップルがいる。女たちは姉妹だ。彼女らには内緒で男たちは別人になりすまし、相手を取り替えて言い寄る。果たして永遠の貞操は守られるか? もちろんこういうモチーフはモーツァルトの十八番であり、『フィガロの結婚』にも『ドン・ジョヴァンニ』にも出てくる。しかし『コジ』にはどこか冷めた酷薄さがある。「姉と妹とどっちが先に落ちる?」、「自分の恋人を友人にものにされた男はどう振舞う?」、「決定的な傷が入った男女の仲をどうやって修復する?」 -- モーツァルトは何の感傷も交えず、淡々とこうした「実験」を進めていく。この世のものとも思われないほど優雅な美しい音楽を奏でながら。結婚している人も、これから結婚しようとしている人も、まだ結婚とは縁のない人も、21世紀に生きる男と女すべてが、「恋人たちの学校」と題されたこのオペラから、恋愛の哲学の真理について何かを学ぶことができるだろう。

バーゼル歌劇場について 中 東生(音楽ライター/スイス在住) Shinobu Naka

 

バーゼル歌劇場と聞いて、ピンと来る人はよほどオペラニュースを把握している人だろう。アルプスの牧歌的なイメージがあるスイス連邦北部に位置しているバーゼルは、ドイツ、フランスと国境を接する土地柄故に、昔から国際的な性格を持つ文化都市として栄えていたが、そのバーゼル歌劇場が今、オペラ界で注目の的となっているのである。  ドイツのオペラ専門誌『オーパンヴェルト』で2009年、2010年と2年連続「年間最優秀歌劇場」に選ばれるという快挙は、ドイツ国内の歌劇場以外、このバーゼル歌劇場しか成し遂げていない。スイスでは、チューリヒ歌劇場、ジュネーヴ歌劇場に次ぐという位置づけにあったこの劇場をここまで成長させたのは、2006年から総裁に就任したジョルジュ・デルノンの功績が大きい。そして今年11月末、演出家としても名高いデルノン氏が、バーゼル歌劇場とびわ湖ホールの共同制作として、『コジ・ファン・トゥッテ』を演出し、バーゼルに先駆けてびわ湖ホールでプレミエを迎えるとなれば、それを体験しない手はない。  作曲やピアノを学んだデルノン氏は音楽への造詣が深く、数年前から『コジ・ファン・トゥッテ』の新演出を温めていた。昨年びわ湖に数日滞在した彼は、この土地に対して生まれた愛着を、熱く語ってくれた。世界が注目し始めたバーゼル歌劇場と、ヨーロッパでも評価が高まっているびわ湖ホールのコラボレーションは、音楽界全体に新しい旋風を巻き起こすものになろう。その第一作として選ばれたモーツァルトによる普遍のドラマは、デルノン氏の手にかかった時、時代も国境も越えた人間の物語として、現代人の私達が共感できる『コジ・ファン・トゥッテ』になるであろうと確信している。

 

 


記者会見動画


公演ご鑑賞の前後はレストランをお得にご利用いただけます。

公演ご鑑賞の前後はレストランをお得にご利用いただけます。「コジ・ファン・トゥッテ」公演チケットをご提示ください。 【割引適用期間:11月25日(日)〜12月2日(日)】 「オペラ」(びわ湖ホール内) http://restaurant-opera.jp/ ランチコースご注文で次回のご来店時に使えるサービスチケット進呈 ディナーコース通常料金の5%引き  ※他のクーポン等との併用はできません。 「なぎさのテラス」(びわ湖ホール隣) http://www.nagisanoterrace.jp/ 4店舗(「なぎさWARMS」「ショコラ」「アンチョビ」「コロニー」) ご利用料金より5%引き  ※他のクーポン等との併用はできません。

公演情報

公演名 沼尻竜典オペラセレクション モーツァルト作曲 歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』(全2幕) イタリア語上演・日本語字幕付
開催日 2012年11月30日(金) ・12月2日(日)
時間 両日 開場:13:15 開演:14:00
会場 大ホール
料金 S席13,000円 A席11,000円 B席9,000円 C席7,000円 D席5,000円 E席4,000円 U30席(30歳以下)3,000円 U24席(24歳以下)2,000円 ※友の会会員S~C席 各1,000円引き ☆青少年割引当日券
お問い合わせ びわ湖ホールチケットセンター 077-523-7136(10:00~19:00) (火曜日休館・休日の場合は翌日)
その他 ※6歳未満のお子様はご入場いただけません。 ※U30・U24席についてはびわ湖ホールチケットセンター(電話・窓口)のみの取り扱いです。公演当日、学生証等年齢の分かるものを必ずご提示ください。 ※やむを得ない事情により出演者等が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。 ※青少年割引当日券(☆):公演当日S~E席に残席がある場合に限り、青少年(25歳未満)の方に対し、定価の半額で当日券を販売します(劇場窓口のみで取り扱い。学生証等年齢の分かるものをご提示ください)。 ※お申し込みいただいたチケットのキャンセル、変更はできません。 ※チケットお申し込み後、期限内に所定の手続きをされなかった場合は、チケットの販売・お引き渡しをお断りします。

関連リンク

公演ページ

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